takaramono
ダムは蒸し暑かった。

秋だというのに。

でもそんな事はよかった。

ハル君は色々な場所に連れていってくれる。


とにかく新鮮を与えてくれた。



いつのまにか笑顔が多くなってたあたし。


気持ち的に、顔も健康的にふっくらしてきた。

気付けばハリも戻ってた。


「今度釣り行こうぜ釣り。桜来の分も用意してやるから!」


「えー。あたしできないよぅ…でも挑戦したいかも!」


そして
あたしったら…

こんなに積極的にまで変身してた。



おかしいね。


でも何か嬉しいね。


おかしいね。




「ねぇ。ぎゅっとして?」
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