Expansion-エクスパンション-
◆新たなる旅立ち
「俺の後ろにいてくれ」
白銀はナナンたちにそう言うとふらつきながらゆっくりと立ち上がる。
「!」
アルシオは驚いて近づこうとしたが──どういう訳か動けなくなった。
「……! まさか私の術を……?」
アルシオの隣に立った白銀はもう1つの魔法円の中心に渦巻くエネルギーを見つめながら口を開く。
「ジィさん。トレーニングの時に言ってたよな……俺の力は本来は回復の力だと。そしてバランスを保つ力だと」
「そうじゃ……」
目を一度閉じて白銀は小さく笑う。
次に目を開いたときそれは輝くような鮮やかな緑だった。
「力の発動!? だめじゃ! おぬしにはまだ……」
「追い返さないとだろ?」
言った白銀に言葉が出ない。
白銀はナナンたちにそう言うとふらつきながらゆっくりと立ち上がる。
「!」
アルシオは驚いて近づこうとしたが──どういう訳か動けなくなった。
「……! まさか私の術を……?」
アルシオの隣に立った白銀はもう1つの魔法円の中心に渦巻くエネルギーを見つめながら口を開く。
「ジィさん。トレーニングの時に言ってたよな……俺の力は本来は回復の力だと。そしてバランスを保つ力だと」
「そうじゃ……」
目を一度閉じて白銀は小さく笑う。
次に目を開いたときそれは輝くような鮮やかな緑だった。
「力の発動!? だめじゃ! おぬしにはまだ……」
「追い返さないとだろ?」
言った白銀に言葉が出ない。