Expansion-エクスパンション-
「はっはぁ! 無駄だと言うのに。今更このエネルギーを押し返すだって?」
アルシオは余裕の笑みを浮かべてまるで余興を楽しむように白銀たちを眺めた。
「うっ……」
ますます増大していくエネルギー。白銀は思わず小さく声を上げる。
使う相手によってあの優しかったマナ・グロウブの力がこんな邪悪なモノになるなんて……それに驚きながらも白銀は渦巻くエネルギーを見据えた。
「支えていてくれ!」
「当然!」
渦巻いていたエネルギーが徐々に何かを形作っていく。
それは──3対のコウモリの翼を持つ人型。
尋常ではないその美しい容姿が白銀を誘うように見つめた。
まだ完全に目覚めた訳ではないルシファーは荒れ狂うエネルギーの中、少しずつ白銀に近づいてくる。
「お前など必要無い……元の場所に還れ」
白銀が言い放った刹那──
「!?」
まばゆい光が部屋を包んだ。
その輝きの中……白銀に微笑む女性。
「さすがねシルヴィ……」
「……ライナ」
白銀の頬にキスをしてライナは遠ざかる。
アルシオは余裕の笑みを浮かべてまるで余興を楽しむように白銀たちを眺めた。
「うっ……」
ますます増大していくエネルギー。白銀は思わず小さく声を上げる。
使う相手によってあの優しかったマナ・グロウブの力がこんな邪悪なモノになるなんて……それに驚きながらも白銀は渦巻くエネルギーを見据えた。
「支えていてくれ!」
「当然!」
渦巻いていたエネルギーが徐々に何かを形作っていく。
それは──3対のコウモリの翼を持つ人型。
尋常ではないその美しい容姿が白銀を誘うように見つめた。
まだ完全に目覚めた訳ではないルシファーは荒れ狂うエネルギーの中、少しずつ白銀に近づいてくる。
「お前など必要無い……元の場所に還れ」
白銀が言い放った刹那──
「!?」
まばゆい光が部屋を包んだ。
その輝きの中……白銀に微笑む女性。
「さすがねシルヴィ……」
「……ライナ」
白銀の頬にキスをしてライナは遠ざかる。