Expansion-エクスパンション-
「ナナン・セリオルじゃ」
「ああ、依頼人か。ちょっと待っててくれ」
白銀はひと息つくためにイスに腰掛けた。乾いた喉を水分で潤(うるお)す。
そんな青年に老人はおもむろに話しかけた。
「お前さんの彼女か?」
白銀は不機嫌そうに答える。
「元彼女だ。そもそもなんだって俺が狙われるのか……」
これ以上の詮索はお断りだ。白銀は話題をふった。
「で、何を倒せばいいんだ?」
「おお忘れとった。自己紹介がまだだった。わしはナナン・セリオル。スナイプ人じゃ」
「スナイプ人か。どうりで」
独特の容姿は地球でいう爬虫類に似ている。
彼らは生まれながらにして特殊な力を持つとされ、白銀たちの言葉で言えば『エナジー・ブレイン』だ。
平たく言えば霊能力者や超能力者である。
「ああ、依頼人か。ちょっと待っててくれ」
白銀はひと息つくためにイスに腰掛けた。乾いた喉を水分で潤(うるお)す。
そんな青年に老人はおもむろに話しかけた。
「お前さんの彼女か?」
白銀は不機嫌そうに答える。
「元彼女だ。そもそもなんだって俺が狙われるのか……」
これ以上の詮索はお断りだ。白銀は話題をふった。
「で、何を倒せばいいんだ?」
「おお忘れとった。自己紹介がまだだった。わしはナナン・セリオル。スナイプ人じゃ」
「スナイプ人か。どうりで」
独特の容姿は地球でいう爬虫類に似ている。
彼らは生まれながらにして特殊な力を持つとされ、白銀たちの言葉で言えば『エナジー・ブレイン』だ。
平たく言えば霊能力者や超能力者である。