Expansion-エクスパンション-
◆第2章~星の意志と波乱の幕開け
ハイパードライヴを繰り返したどり着いた『スナイプ星』
「案外すんなり来たじゃないか」
老人にそう言うと俺がいるからだそうだが、そういうもんなのかね。コクピットから目の前に見える星。その姿に老人は目を細める。
「豊かだった我が故郷……」
「……」
白銀はしばらくその姿を見つめていた。
「確か内戦だったな」
「そうじゃ……登り詰めた力は結局の処、ただの邪魔でしかない」
スナイプはその能力で自滅した。
『強き者は正しく優しくあらねばならない』
それがスナイプの教えだった。それがいつの間にか道を外れ、その力により統治しようとする者が現れた。
支配しようとする者と阻止しようとする者とに別れ……彼らは分裂した。
スナイプは『大いなる慈愛の惑星』と言い伝えられる。この星そのものが彼らの崇拝する対象でもあった。
「案外すんなり来たじゃないか」
老人にそう言うと俺がいるからだそうだが、そういうもんなのかね。コクピットから目の前に見える星。その姿に老人は目を細める。
「豊かだった我が故郷……」
「……」
白銀はしばらくその姿を見つめていた。
「確か内戦だったな」
「そうじゃ……登り詰めた力は結局の処、ただの邪魔でしかない」
スナイプはその能力で自滅した。
『強き者は正しく優しくあらねばならない』
それがスナイプの教えだった。それがいつの間にか道を外れ、その力により統治しようとする者が現れた。
支配しようとする者と阻止しようとする者とに別れ……彼らは分裂した。
スナイプは『大いなる慈愛の惑星』と言い伝えられる。この星そのものが彼らの崇拝する対象でもあった。