Expansion-エクスパンション-
「で、ジイさん。どこの火山に放り込むんだ?」
聞かれてハッと我に帰った。
「あ、ああ。ここから南に20km程行けば大きな火山がある。そこじゃ」
「じゃあ車がいるな。そこで待っててくれ」
白銀は宇宙船の中に消えた。
その間、老人は何かを考えているようだったが車で来た白銀を見ると溜息混じりに発する。
「遅いのぅ」
「うるせぇな……早く乗れよ」
走らせる車の中でナナンはぼそりと問いかけた。
「スナイプはどうじゃ? 白銀」
「ああ、いい処だな」
「クックッ……こんな星がかね? 廃墟ばかりだ」
老人はそれを聞いて苦笑した。
「確かにな。でもいい処だぜ」
「……ありがとう」
火山近くまで来ると車では無理そうだった。
2人は歩いて火口付近まで近づく。歩みを進めるにつれ足下から熱が伝わってきた。
噴火はしていないようだがいつ火を噴くとも限らない緊張感が辺りを満たしている。
斜面を登る。途切れた部分が近づいてきた、あそこが火口だ。
聞かれてハッと我に帰った。
「あ、ああ。ここから南に20km程行けば大きな火山がある。そこじゃ」
「じゃあ車がいるな。そこで待っててくれ」
白銀は宇宙船の中に消えた。
その間、老人は何かを考えているようだったが車で来た白銀を見ると溜息混じりに発する。
「遅いのぅ」
「うるせぇな……早く乗れよ」
走らせる車の中でナナンはぼそりと問いかけた。
「スナイプはどうじゃ? 白銀」
「ああ、いい処だな」
「クックッ……こんな星がかね? 廃墟ばかりだ」
老人はそれを聞いて苦笑した。
「確かにな。でもいい処だぜ」
「……ありがとう」
火山近くまで来ると車では無理そうだった。
2人は歩いて火口付近まで近づく。歩みを進めるにつれ足下から熱が伝わってきた。
噴火はしていないようだがいつ火を噴くとも限らない緊張感が辺りを満たしている。
斜面を登る。途切れた部分が近づいてきた、あそこが火口だ。