Expansion-エクスパンション-
◆第3章~消えゆく輝き
「元々おふくろは体力が無かった。なのに俺を産んだから」
「どういう事じゃ?」
「こいつ、おふくろさんが病気になったのは自分のせいだって思ってるんだ。俺はそんな事無いって言うんだけど」
「ほう、おかしな事を言うんじゃな。確かな因果関係も無いだろうに、自分のせいだなどとは」
「……それはっ……!」
何かを言いかけて白銀は口をつぐんだ。
すぐにでも言ってしまいたい──しかし、それはだめなのだと自分を抑制する。
「ふむ、まあよい。母上殿はお前さんを間違った方向には育ててないようじゃてな」
白銀はそれに苦笑いする。
「は……どうしてそうだと解る」
「見ていれば解るよ。お前さんはとても優しい」
「!?」
大の男に言う事じゃない。どう反応していいか解らないじゃないか。と照れたような顔をしている白銀にディランはニヤついた。
その時──通信が入る。
白銀は部屋の端末からそれを受けた。
「どういう事じゃ?」
「こいつ、おふくろさんが病気になったのは自分のせいだって思ってるんだ。俺はそんな事無いって言うんだけど」
「ほう、おかしな事を言うんじゃな。確かな因果関係も無いだろうに、自分のせいだなどとは」
「……それはっ……!」
何かを言いかけて白銀は口をつぐんだ。
すぐにでも言ってしまいたい──しかし、それはだめなのだと自分を抑制する。
「ふむ、まあよい。母上殿はお前さんを間違った方向には育ててないようじゃてな」
白銀はそれに苦笑いする。
「は……どうしてそうだと解る」
「見ていれば解るよ。お前さんはとても優しい」
「!?」
大の男に言う事じゃない。どう反応していいか解らないじゃないか。と照れたような顔をしている白銀にディランはニヤついた。
その時──通信が入る。
白銀は部屋の端末からそれを受けた。