Expansion-エクスパンション-
矢と稲妻の攻撃を白銀はなんとかかわしていた。
イラついた男が矢を投げる仕草を白銀に見せつける。
「!」
その途端──白銀は動きを止めた。
その仕草はライナに向けられていたからだ。男の前にいるライナは気付いていない。
そして男はニヤリと口の端を吊り上げ矢を放った。
「ぐぁう!?」
矢に気付き避けようとしたが一歩遅く右腕を貫いた矢はそのまま白銀を壁に縫いつける。
「!!」
「シルヴィ!」
ナナンは体から血の気が引くのを憶えた。
「ぐうっ……」
「手間かけさせやがって」
縫いつけられた白銀に男は近づく。
「ちょ、ちょっと待ってよ。やり過ぎなんじゃないの?」
さすがにライナは白銀と男たちの間に入って意見した。
「邪魔だ、どけ」
「彼を捕まえろと言われたけどこれはやり過ぎよ。彼の力が必要なんでしょ? 怪我をさせてしまったらロクに動け……」
「確かに必要とはしているが別に五体満足じゃなくてもかまわん」
イラついた男が矢を投げる仕草を白銀に見せつける。
「!」
その途端──白銀は動きを止めた。
その仕草はライナに向けられていたからだ。男の前にいるライナは気付いていない。
そして男はニヤリと口の端を吊り上げ矢を放った。
「ぐぁう!?」
矢に気付き避けようとしたが一歩遅く右腕を貫いた矢はそのまま白銀を壁に縫いつける。
「!!」
「シルヴィ!」
ナナンは体から血の気が引くのを憶えた。
「ぐうっ……」
「手間かけさせやがって」
縫いつけられた白銀に男は近づく。
「ちょ、ちょっと待ってよ。やり過ぎなんじゃないの?」
さすがにライナは白銀と男たちの間に入って意見した。
「邪魔だ、どけ」
「彼を捕まえろと言われたけどこれはやり過ぎよ。彼の力が必要なんでしょ? 怪我をさせてしまったらロクに動け……」
「確かに必要とはしているが別に五体満足じゃなくてもかまわん」