Expansion-エクスパンション-
*エイルク
「お師さま。こいつがどうかしたんですか?」
久しく見せなかった厳しいまなざしでカーセドニック人を睨むナナン。
杖を拾い上げカーセドニック人に杖の先を突きつける。
それは逃がさない事を強調していた。
「こやつじゃ『マナ・グロウブ』を持っておったのは」
「!? なんですって?」
見た処ダートの少年らしいが表情は硬く解りにくい。
だが焦っているのが見て取れた。
「何故、逃げた」
「べ、別に逃げてなんかないよ……」
「嘘をつくでない。わしの姿を見たとたん逃げたじゃろう」
「あんたが前においらに酷い事したからだろ!」
「お師さま……何をしたんです?」
「む……」
ナナンはギクリとする。
そういえばこの少年からどうやってマナ・グロウブを奪ったのだろう? その内容をリャムカは聞いていない。
久しく見せなかった厳しいまなざしでカーセドニック人を睨むナナン。
杖を拾い上げカーセドニック人に杖の先を突きつける。
それは逃がさない事を強調していた。
「こやつじゃ『マナ・グロウブ』を持っておったのは」
「!? なんですって?」
見た処ダートの少年らしいが表情は硬く解りにくい。
だが焦っているのが見て取れた。
「何故、逃げた」
「べ、別に逃げてなんかないよ……」
「嘘をつくでない。わしの姿を見たとたん逃げたじゃろう」
「あんたが前においらに酷い事したからだろ!」
「お師さま……何をしたんです?」
「む……」
ナナンはギクリとする。
そういえばこの少年からどうやってマナ・グロウブを奪ったのだろう? その内容をリャムカは聞いていない。