Expansion-エクスパンション-
 その力を利用出来れば……アルシオはそう考え彼らサタニストたちと共にいるのだ。

 彼はサタニストたちを見下している。

 神秘的な存在だと思っている彼らを。

 高次元の存在に勝手な解釈を付けて神格化しているに過ぎない。

 アルシオはそう考えていた。

『そもそも神などいるものか』彼は鼻で笑う。

 しばらく歩くと広い部屋にたどり着いた。地球の大理石に似た祭壇。

 地面には祭壇の上と手前に魔法円が2つ描かれている。

 異様な雰囲気……それにさして気にも留めずアルシオは白銀を祭壇に静かに寝かせた。
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