あいのうた

あっというまに冬馬は終わった。

そしてひたすら逃げる。

詩央が「冬馬様!冬馬様!」ていうのが聞こえたけど

気にしなかった。そんなの耳に入らなかった。

あたしはピタッと止まって思い切り泣いた。

「うっ…あたしのせいで…宗君と亜由に迷惑かけて…」

涙が止まんない。

だって、2人が助けてくれた事が嬉しかったんだもん。

「あたしと緋芽は友達でしょ?友達だったら助けるッしょ?」

「俺も、今さっき初めて会ったけど友達だもんね!」

嬉しい…

今まで友達いなかったし…

泣きながら2人と肩を並べて帰った。



携帯見て送信暦をみる。

ありゃっ?

あたし宗君に送ってる。

なんで亜由が…?

「そういえば…2人なんで…?」

少し沈黙が続き、2人でコソコソ話が続いている。

「「元ヤンですから!」」

亜由と宗君が元ヤン!?

「うっそ!みえない~~!」

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