あいのうた
「いひゃい…」

今思えば、宗君とものすごく身長差あるなあ…

まああたしが元々小さいって言うのもあるけど(笑)

宗君の手は髪に移る。

「緋芽の髪サラサラ…」

宗君が触るたびにシャンプーの臭いが広がる。

「あ。そー言えばあたし今日髪何もしてない…」

うっわぁ…

宗君がぐちゃぐちゃにしたのもあるけど、すっごい…

「座って。」

「へ?」

あたしはおとなしくちょこんと座った。

「目ェつむってて」

あたしはその先真っ暗な世界に入り、

疲れてたせいかいつのまにか寝ていた。

「起きて、緋芽。できたよ」

「んっ…ん~。」

宗君があたしの手鏡を持ってあたしを写していた。

目の前には、ツイストアップしている自分が見えた。

「うっわ~!宗君すご~!」

「俺、美容科っていったろ?こんなの出来て当たり前!」

おし!今日一日絶対崩さないでいよう!
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