あいのうた

パシャッ

「~~!」

シャッターと一緒にあたしに優しくキスをする。

だめだ…。何だかドキドキして宗君の顔が見れない…。

宗君は、あたしを下ろし普通にプリクラを撮る。

「らくがきしよーぜ、らくがき!」

宗君が子供に見えてきた…(笑)

すごく身長差があるのに宗君はあたしより小さく見えた。


プリクラを撮ったあと、UFOキャッチャーに夢中になっている宗君を置いて、

ほかに何があるのか見に行った。


ゴツッ


すごく鈍い音がした。

「痛っ……………」

後頭部を何かでやられたようだ…。

あたしは気を失い、何が何だかわからなくなった。






「緋芽…?」

宗君はあたしがいないことに気づき辺りをずっと見渡した。

『もしもし亜由か?緋芽いなくなったから探してくれないか!?』

『宗…。どうしたの?宗、今何処にいんの?』

『市街のゲーセンだ!溜まり場だったところ!』

『あたし、今市街だからすぐ行くね!』

 ピッ

「緋芽ェ…。」
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