あいのうた
優しい一言が聞こえ、振り返ると亜由の顔がぼんやり見えた。

「亜由…？」

亜由の姿はすっごく綺麗で、学校で見た服よりも派手だった。


「ちょっと、緋芽お酒飲んでるし～！」

笑いながら亜由もジントニックを飲んでいた。


そして３時間ぐらい亜由と踊ったり歌ったりお酒を飲んだり適当に暇をつぶしていた。お酒を飲
みすぎたせいか頭がクラクラする。

「緋っ芽ぇ♪今日うちにきってぇ～♪」

ケイタイを見るともう１２時を切っている。

「今日は帰るよ～。明日学校だっし～。」

「じゃあ明日もアソボォね！」
亜由はフラフラしながら帰っていった。

あたしも家帰りながら携帯をいじる。

あ…。詩央から電話が５回も…。

なんとなく詩央がクスリやってるような気がしたけど…。

気のせい？

しばらくすると家に着き、ドアを開けると親が待っていた。



「緋芽！おまえどこに行ってたんだ！もう１２時過ぎてるんだぞ！」


あたしは無視して自分の部屋へと戻る。
ネクタイをとり、ブラウス姿となったあたしは自分の体をよく見てみる。
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表紙・目次

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