偽りの結束
「良かったぁ、ひとみとはぐれて、私……私……」
可奈子と同じ様に私も安堵した。
私達はテントへ着くと、うっすら辺りが明るくなってきた。
私は、犯人はもう透しかいないと確信した為、拾ったテングダケを使う事にした。この毒キノコは、興奮状態になり、精神が錯乱し視力障害が起こるので、透がこれを食べれば、私達が逃げても、容易に追いつく事はできないだろう。
可奈子にも話し、鍋をつくり、細かく切ったテングダケを入れた。
テングダケが入っている事など知らなければ、いい匂いがして美味しそうな鍋だった。
そして、鍋が出来上がる頃、憔悴しきった透がテントに戻ってきた。
「佐藤さんまで殺されていたよ……。君達が犯人だったのか……?」
透は力の抜けた様な話し方をして、私達に訊いてきた。
可奈子と同じ様に私も安堵した。
私達はテントへ着くと、うっすら辺りが明るくなってきた。
私は、犯人はもう透しかいないと確信した為、拾ったテングダケを使う事にした。この毒キノコは、興奮状態になり、精神が錯乱し視力障害が起こるので、透がこれを食べれば、私達が逃げても、容易に追いつく事はできないだろう。
可奈子にも話し、鍋をつくり、細かく切ったテングダケを入れた。
テングダケが入っている事など知らなければ、いい匂いがして美味しそうな鍋だった。
そして、鍋が出来上がる頃、憔悴しきった透がテントに戻ってきた。
「佐藤さんまで殺されていたよ……。君達が犯人だったのか……?」
透は力の抜けた様な話し方をして、私達に訊いてきた。