約束
「あ~疲れたぁ・・・・」


部活も終わり今は家までの帰り道。


疲れ果てていた。


その帰り道に矢上くんとクラスメイトがいるのをみかけた。


矢上くんも、だいぶクラスになれたようだった。


それにあの優しい性格で女子はともかく男子もしたうようになった。


近くを通り過ぎるとき、話が聞こえた。


「なあ奏多!午後、カラオケいこーぜー」


「そうだよ奏多!私たちといこーよ。」


クラスのみんなは矢上くんを遊びに誘ってるらしい。


でも矢上くんは、


「ごめん。今日すっごく大切な用事あるから。」


そういって断っていた。


そうなんだ。矢上くんも大切な用事があるんだ。


そして、そのことはあまり気にせず、家へ帰り、公園にいく準備をした。



「あー・・・今になって緊張してきた・・・」


なんせ10年もたっている。


あの子は私と同じくらいの年齢だったから・・・17歳。


かっこよくなってるんだろうな・・・


そんなことを考えているうちにも約束の時間は迫ってくる。


私は家を早めに出ることにした。



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