約束
「送れてごめんなー。早速HR始めるぞー。」


「先生ー!転校生はまだですかー!」


待ちきれないといった感じでクラスの女子がいった。


「おいおい。落ち着け。大丈夫だ。今紹介するから。」


先生が転校生を呼ぶ。


「矢上ー入っていいぞー」


教室の扉が開いた。


そこにいたのは。


「「「「「きゃーー!!」」」」」


女子が一斉に騒ぎ出す。


そこにいたのは、とてつもなくかっこいい男の子だった。


ふわふわした栗色の髪。整っていて色白な顔。


スラッとした長身。そして・・・


「・・・矢上奏多(やがみかなた)です。よろしくお願いします。」


落ち着いた低い声。


すべてが素敵な男の子・・・


いるんだ・・・・こんな子・・。


「席は・・・・香の隣でいいよな。」


「えっ?」


私は驚いた。あれっ私の隣って・・・空いてたー!?


うっそ・・・ああそっか。私の隣だった人は転校していったんだ。


けっこう影薄い人だったから覚えてないや。


先生に指示されて矢上くんは私の隣の席へ座った。


うっ、女子からの視線が痛い・・・・


でも・・とりあえず挨拶かな。


「あ・・・えと佐伯香です。よろしく。」





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