約束
そよそよ・・・・秋の風がふいている。


それは



矢上奏多(7歳)が



あの、かおりちゃんという女の子と会った後の



公園での出来事。



「かおりちゃん・・・・ちゃんと約束覚えていてくれるかな・・・?」



笑顔が可愛かったあの子。



10年後にちゃんと会えるかな。



そのとき、胸がチクン、とした。



「いた・・・!」



なんだろう。これ。



とっても胸が痛い。



あの子のこと考えると胸がいたいよ・・・・



そのときかなたのお母さんが



「かなたー!引っ越しの準備もあるから早く家戻りなさーい!」


と、いいながらかなたを迎えにきてくれた。


その時、痛みは消えていた。


あの痛みはなんだったんだろう。


まあいいや。


「はーい!」


かなたは元気よく返事をしてお母さんのもとへかけていった。



あの痛みはいったいなんなのか。


かなたがそれはなんなのか気づくのは



もう少し後のこと。





おまけ
「10年前の出来事」END




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