約束
こういう男の子ってクールなのかな・・・・そう思っていた。


・・・のだけれど。


「よろしく佐伯さん。わからないこととか、教えてね。」


意外にも明るく親しみやすい性格だった。


よかった。こういう性格の子なら話しやすい・・・。




そしてHRが終わった途端すぐさま女子達が矢上くんのもとに集まってきた。



「好きなタイプは?」


「今、彼女いる?」


おいおいみなさんそれがはじめに転校生にきくことかー


普通だったらとまどうだろう。


だけど矢上くんはそれらの質問に落ち着いて答えていった。


「好きなタイプはー・・・・オレの初恋の人。」


「えー!?そうなの!?その子うらやましーい!」





「で!?彼女は!?」


女子達が次の答えをいまかいまかと待っている。


「彼女はいないよ。でも・・・・」


「「「「「でも?」」」」」


「好きな子はいる。」


「えーーーーー!?」


女子達が一斉に騒ぐ。


そして一人の女子がいった。


「もしかして好きな人って・・・・初恋の相手だったりして?」



「うん。そうだよ。」


「えーーーー!?」


またもや騒ぎ出す。

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