crazy antique shop
「ひっどぉい! ちゃんと親友だって、言ってたもん!」

「はいはい。それよりお気に入りを見せてよ。その為に連れて来てくれたんでしょ?」

「あっ、そうだった! あのね、家具もステキなんだよ。カガミさん、良い?」

「どうぞ、ミナさんは見てくれる常連さんですからね」

「んもう! だってお店の商品、高いんだもん」

「コレは失礼。しかしわたしの店の物は全て1点ものですからね。値が張るのはしょうがないんですよ」

マカは店内を一通り、見た。

そして感じていた。

この身が疼く感覚を…。

「あっ、マカ、こっちよ!」

ミナはマカの異変に気付かず、無邪気に案内をする。

案内される途中で、マカの眼には様々な商品が映る。

ナチュラルな白さの食器達、美しい糸のようなモノで繊細な刺繍をされたハンカチ、そして文字通り血石のアクセサリー達。
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