crazy antique shop
ミナに連れられて、マカは家具売り場に到着した。

「ここのソファとかランプとか、ステキじゃない?」

確かにミナが言う通り、ソファやランプは美しい皮張りだった。

安心するような肌の色をしており、一切模様や刺繍がされていない。

そのシンプルさが、不思議な魅力を持つ。

だが、マカの眉尻が上がる。

「…ミナ、これは…」

「やあやあ、こんにちは」

マカの声を遮り、店内に1人の中年男性が入ってきた。

高そうなスーツを着た中年男性は、上機嫌でカガミに話しかける。

「店主、今日は新製品が入ったとの事で来たのだが…」

「ええ、あちらの家具ですよ」
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