主従関係
−−−



「ひゃぁ〜。直人んちて金持ちだと思ったけど、とんでもなく金持ちなんだな…」

「風呂もスゴかったしな〜」

打ち上げの為、俺の家に皆を招いてた。


先に皆で風呂に入り、汗を流した。


皆が目を丸くし、物珍しそうに部屋をキョロキョロと見回していた。


まあ、フツーそうだよな…。


「さあ、皆さん、食事の用意が出来てますのでこちらにどうぞ。」


花蓮が部屋へ案内する。


テーブルには美味しそうな料理がズラリと並んでいた。



「うおー!!ウマソー!」
「もう、腹ぺこ。」


皆が口々に騒ぎ出す。


その時、料理が乗ったカートを押してメイドの格好の如月がやってきた。


「皆さん、いっぱい食べてくださいね♪」


ニッコリと皆に微笑んだ。

暫く、皆は如月の姿に見惚れ沈黙があった。



「えっ!?何で美優ちゃんが!?」

「その格好どーしたの!?」

「メイドだぁー」

「可愛い。」


一気に男(ヤロー)どもが騒ぎ出す。


「美優、直人坊ちゃん専属メイドなんですぅ。」


「「えっー!!」」


「直人様のお世話をしてるんですよー。
勿論、夜のお世話も…
なんちゃってー!!」


無邪気に如月が笑う。


シャレになんないて…。(苦)


「直人ー!!花蓮ちゃんだけになく、美優ちゃんにも手を出したのか!?」

「許せまじ!!」

「死刑だ!死刑だ!」

「我が学園のアイドル達に手を出すとは、我等の敵めっ!!」


皆に掴まれ罵声を浴びせられた。


「ひぇ〜!!違う!違うっ!」


「皆さん、止めてください〜!如月さんはただのアルバイトですから!!」


花蓮が仲裁に入ってくれた。


「もう。如月さんも変な冗談言わないの!!」


ジロリと花蓮が如月を睨む。
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