主従関係
9章
―――
翌日、藤堂の約束通り、生徒会室へ出向いた。
「コンコンッ。」
生徒会室の扉をノックした。
あーあ…。負けたとは言え、気が重いな…。
「どうぞ。」
扉の奥から女の子の声が聞こえた。
扉を開けると、学校には似つかわない部屋だった。
机や椅子、置いてあるソファはアンティークらしく、ゴージャスという感じだ。
藤堂の趣味か?
「あなたが、櫻庭君でしょ?」
「あっ、はい。藤堂会長に呼ばれて参りました。」
生徒会室の部屋に面食らっていると扉近くの机に座っている女生徒が話し掛けてきた。
さっきの女の子の声だ。
女生徒は肩まである黒髪を二つに分けてみつあみにしていた。
眼鏡をかけており、表情が読みづらく、冷たい印象を受けた。
その隣の席には、ヒョロとした体型でいかにもがり勉タイプの男子生徒がいた。
そのがり勉は眼鏡の奥から俺をしげしげと観察してた。
「会長は奥の部屋にいるわ。こっちよ。」
おさげの女の子はスタスタと奥に行ったので慌てて付いて行った。
翌日、藤堂の約束通り、生徒会室へ出向いた。
「コンコンッ。」
生徒会室の扉をノックした。
あーあ…。負けたとは言え、気が重いな…。
「どうぞ。」
扉の奥から女の子の声が聞こえた。
扉を開けると、学校には似つかわない部屋だった。
机や椅子、置いてあるソファはアンティークらしく、ゴージャスという感じだ。
藤堂の趣味か?
「あなたが、櫻庭君でしょ?」
「あっ、はい。藤堂会長に呼ばれて参りました。」
生徒会室の部屋に面食らっていると扉近くの机に座っている女生徒が話し掛けてきた。
さっきの女の子の声だ。
女生徒は肩まである黒髪を二つに分けてみつあみにしていた。
眼鏡をかけており、表情が読みづらく、冷たい印象を受けた。
その隣の席には、ヒョロとした体型でいかにもがり勉タイプの男子生徒がいた。
そのがり勉は眼鏡の奥から俺をしげしげと観察してた。
「会長は奥の部屋にいるわ。こっちよ。」
おさげの女の子はスタスタと奥に行ったので慌てて付いて行った。