主従関係
「説明するより見た方が早いよ!!」


エリカは私の腕を掴むとグイグイと引っ張った。


「っちょ、ちょっとどこに行くの?」


「いいからいいから。」


エリカは有無を言わさず、私の腕を掴んだままズンズンと廊下を進む。


エリカに従って連れられて行くと庭園に出た。



「わあっ!!スゴイ!!」

庭園に出ると色とりどりの花が咲き乱れていた。


この庭園は見事に手入れが行き届いており、幻想的な庭園だった。


妖精が出てきそう……。



暫く、あまりの美しさに庭園に目を奪われていた。


「こんな素敵な場所があったなんて知らなかった……。」


「花蓮には秘密にしてたんじゃない?」


「えっ?」


エリカの顔を見つめるとニコニコと楽しそうに笑ってた。
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