主従関係
「……でも……」


エリカが一呼吸置き、私の目を真剣な瞳で見つめた。



「私が直人の婚約者だから。」



ズキンッ……。


エリカの言葉に胸が裂けそうに痛んだ。


「それじゃあね……。」


それだけ言うとエリカは庭園から去って行った。
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