主従関係
部屋に戻り、ベッドにドスッと腰掛けた。


さっき、エリカに言われたことが頭の中でグルグルと巡っていた。


いくら考えても答えなんか出るわけないのに……。



「コンコンっ。」


一人で頭を悩ませていると誰かが部屋のドアのノックを叩いた。


「はい。」


「俺だけど、入っていい?」



直人様!?


好きだと自覚してしまい、どんな顔で会えばいいのか分からず、テンパってしまった。



「……あっ、あのあの、えと……。」


「着替え中?」


「いえ、大丈夫です。」
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