主従関係
「ああ。高校に入学してからは花蓮はウチに住んでるよ。」


サラリと直人様が答える。

「ソレってお二人が許婚とかそうゆう事ですか!?」

如月さんが青ざめた顔で聞いてきた。


予想もしていなかった質問だったので慌ててまくし立てた。


「そんなワケないじゃない!!高校に入って仕事を手伝うようになって忙しくなったから住み込みしてるワケ。」


カァァァ…。

許婚だなんて恐れ多いわ。

「真田先輩も大変なんですね…」


如月さんはそれだけ言うと思い詰めた表情で黙ってしまった。
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