主従関係

教室に入ると窓際で湟と圭が談話していた。


「ちょっと、頼みがあるんだけど？」


躊躇(ためら)いながらも湟と圭に話しかけた。


「「えっ？何々〜？」」


楽しそうに聞いてくる二人。


さっきの出来事を話すと二人は目を輝かした。


「「超、面白そうじゃん♪♪野球部の俺らに任せなよ！」」


「花蓮ちゃんを取り合うなんて！やっとアタックを始めたかぁ。」


圭が面白い事が始まった言わんばかりにワクワクしながら呟いた。


「花蓮はニブイから俺の気持ち気づいてないよ。」


頭をガシガシかきながら答える。


「えっ！？どーゆう事？」

湟が疑問に思い尋ねてきた。


「いや、多分俺の使用人に手を出されて腹立ててるぐらいにしか思ってないよ。」


「「なるほどー！！」」


「とにかく負けられないだし、手分けして片っ端から野球部に声をかけるぞ！」

「「イエッサー！！」」


双子は敬礼をし、教室を出て行った。