【一話完結×短編集】ビター&スィート
2人で手を繋いで校舎を後にする



「なぁ…さっきから気になってんだけど?」



「何ですか?」



何だろう…



「何で敬語な訳?」




「あっ…っと…緊張しちゃって…」



頬が火照る


恥ずかしすぎて俯いた



「やべっ…ツボった」



その顔に視線を上げると、プイッと視線を逸らす日野崎くんが見えて

だけど、耳が赤くなってた



それだけの事がすごく嬉しい



繋いだ手をギュッと握られた



「これからは…敬語禁止な?」




「はぃ…うん…頑張る」





日野崎くんがくれたお返しは

雪だるまのキャンディーポットに入った

色とりどりのキャンディー



それと、青空に雲が2つ浮かんだしおり…



日野崎くんのお気に入りの空の写真で

自分で撮影してラミネートしてくれたらしく

私の大切な宝物





雪道に続く2つの足跡



この先もずっと続きますように…



【end】



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