フレアップ!!上巻
・・・え?
「どぉ?名文でしょ?」
古谷は俺の目の前で原稿用紙をペラペラを揺らし、どうやら挑発しているようだ。
「なんだよ・・・これ?」
「上場の演説の原稿用紙だよ?」
そんなはずはない。そんな糞みたいな文章を俺が書くわけがない。
俺の原稿用紙は俺が持っている。
なのに、こいつの持っている原稿用紙は一体―――――――。
古谷は俺の怪訝な顔を多い被さるようにして覗き込むと、驚愕な一言を告げる。