フレアップ!!上巻
「上場さ、熱で演説できないでしょ?」
「あ?」
「だからさ、俺が代わりにみんなの前で演説してきてあげるよ!代役ってことで」
パシィっ・・・・・・
古谷は持っている原稿用紙を俺の顔にくしゃっと叩きつけた。
「この原稿用紙でね・・・」
目の前が文字通り真っ白になってしまった俺は、もう古谷がどんな顔をしているかわからなかった。
「ふざけんな!!」
白い紙が俺の声を塞ぐ。
古谷は声をかき消すかのように馬鹿笑いを始めた
「アハハハハハハハ!!」