フレアップ!!上巻



みんなが、俺を避けている。

俺がやっと一歩を踏み出すたびに、一人一人が一歩さがる。



なんだよ。その目は。

俺が何したって言うんだ。




「あーあー。あれだけ反抗してた上場がねぇ・・・・・・ちっさい男だったんだ!(笑)」


視界の隅で、山中とその取り巻きが腹をかかえて笑っている。

まるでゴミを見るかのような目だ。


そして、数少ない男子集団の列にさしかかると、味わったこともない冷ややかな目線が注がれる。
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