フレアップ!!上巻



誰一人いつものような『ひ弱な仲間意識』を持った者はいなかった。


あれだけカス扱いだった相沢くんまでもが、俺に殺意をむき出している。



そんな悲惨な景色を無視して進むと、今度は三島と原田が俺に立ちはだかる。



俺に付きまとうように慕っていた2人が、いま、俺の前で仁王立ちを決め込んでいる。



「そーすけ。お前は仲間じゃなかったのか?」


無防備な俺の心に三島が訊く。


「おい、裏切ったのか?」


それに続く原田。
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