フレアップ!!上巻
舞台へと続く階段を上がっていると、当然のように背中には視線が集まる。
なんて味の悪い人気者だろうか。
マイク付きの処刑台に近づくと、みんながみんな、先生までも注目した。
さらに頭が真っ白になってしまった俺と、ひたすらに俺の言葉を待ち楽しむ女子。
そして、かつての仲間たち。
「・・・・・・・・・・・・・・・全部、嘘なんだ・・・」
やっと言葉にできた震えた声は、あまりにも情けないものだった。