フレアップ!!上巻
最近ではこの流れが定着してしまった日常も、今日になって一つだけ変わった事があった。
教室入ってすぐの席に、珍しく苅谷の可愛らしいカバンがひっそりと置かれていたのだ。
やっと苅谷の長い休みがあけたようだ。
俺は機嫌よくつるっつるの地面を踏みしめた。決して元気になったわけでも、開き直ったわけでもないけど、ただ嬉しかった。
この学校にいるはずなんだ。
久しぶりに、あの笑顔がみたい。
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