フレアップ!!上巻



頬を赤く染め、両手で必死にひらり、ひるがえるスカートを押さえつけている。


「恥ずかしいよぉぉ!!」



坂田会長はくるりと華麗なクイックターンを決めると、看板を放置したまま屋上出入り口へと走ってゆく。


可愛いくまさんだけがこちらを見つめている。


くまさん、両面かよ。



まさかまさかの展開に俺たちはただひたすらに呆然だった。


みんな口をパクパクさせて固まっている。無論、おれもだ。
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