フレアップ!!上巻




毛無先生が試験についての注意事項やら何やらはもちろん誰も聞いておらず、その後の起立、礼 で本日の学業は完了した。



いつもは教室に遅くまで残ってしゃべくっているいる女子たちも、今日ばかりはさすがに勉強しなければヤバいらしく、すぐさまにどのグループも散り散りになっていった。




4時になったら放課後の教室で一緒に勉強しよう。
そんな約束をした俺はそれまでに果たさなければならない使命があった。



山中からご依頼された体育館掃除である。
俺はキッパリと断ったのだが、「あたし、今日ばかりは勉強しないとやばいんだって!!お前やれよ!!」

という理不尽な言葉を受け止めてしまった。
俺もお前と同じ状況だっつーの。
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