フレアップ!!上巻
一方、苅谷は困惑したような表情。
たぶん、俺たちの会話を聞かれていたのかどうかを心配しているのだろう。
「うるせーな(笑)俺も勉強まぜてよ!」
純粋にキラキラして俺たちに申し出る水町は俺とは正反対で、でも苅谷とどこか似ているような気がした。
「ねーまぜてよ!!」
黙りこくる俺たちに、水町は続ける。
いいのか?・・・苅谷?
「うん、いいよ。」
苅谷の口からでた言葉は、俺と話す時と一切の変わりもなく、優しい笑顔と共に飾られた。