フレアップ!!上巻



「それって―――――」



荒太は少し間をあけて、ゆっくりと囁くようにこう言った。



「恋じゃね?」

――――雨が、一瞬止まって見えた

・・・恋? コイ? K・O・I?


俺が?・・・いや、ないない。
冷めてるから、俺

ありえないっすよ荒太さん


「・・・なーに言ってんだ、バカ」


荒太はアハハと笑うと、もうそれ以上はなにも言わなかった。
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