フレアップ!!上巻



俺は最後の希望を賭けるかのように、荒太に目でサインを送った。


眉間に皺をよせ、ひたすらしかめっ面で荒太を見つめた。


頼む!助けてくれ!この空気を変えてくれ!

この殺伐とした空気を洗い流すかのような神のお言葉を下さい!



そんな祈りは通じるわけもなく、困った顔をした荒太は、『無・理』と、口パクでいやらしく俺に伝えた。


このやろぉぉ!!この前ノート貸してあげただろ!!その恩はぁぁ!?
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