フレアップ！！上巻
それからの毎日は、荒太とは授業中から帰りのホームルームまで席が近いことで今まで以上に喋りにしゃべり尽くした。
楽しいのは楽しいけれど、何かが違う。
何かが足りない。
荒太はそんな俺を察したようで、 あの時席替えにもっと反対したらよかったじゃん と笑ったが何も言えなかった。
―――――その通りかもしれない
ただ俺は、俺とは遠く離れた席で笑顔で他の男子たちと接する苅谷の姿に心残りを感じていた
