あたし÷俺様王子=禁断
って、そんな事を気にしてる場合じゃないっ。


この男女二人がとんでもない事をおっぱじめる前に、ここから脱出しなきゃ。


でも、やっぱり、あたしはここでママの武勇伝を思い出す。



「ひなちゃん。
公共の場所で男と女がちちくり合い、今まさに事に及ぼうとしている所に遭遇した場合、絶対に相手に自分の存在を知られたらダメ。
相手は興奮状態でアドレナリン出まくりなんだから、ひなちゃんに襲い掛かって来るわよ。
二人の秘密を守る口封じのためでもあるの。
まぁ、私ぐらいのクラスになると3Pプレイを楽しむために無理矢理乱入した挙げ句、女から男を奪っちゃうんだけどねぇ〜」



ママの武勇伝は全て実話体験に基づいた話だから信用度が高い。



あたしの初体験が3Pなんて絶対ヤダしっ。



ここは、あたしが隣の個室にいる事がバレないように息をひそめているしかないよね。



「ねぇ、センセ。
さっき入学式の挨拶で女子高生にキャーキャー騒がれていたじゃない。
これから若い女の子にチヤホヤされて、先生になって良かったぁ〜
そう思っちゃうんじゃないの?」



「おめえさぁ、俺がガキが嫌いな事知ってんだろ。
フン。その減らず口、今すぐ塞いでやんぜ」
< 167 / 226 >

この作品をシェア

pagetop