あたし÷俺様王子=禁断
それに一週間も我慢したとしても、若王子先生は大人気なんだもん。
あたし一人が近付いて話せる訳ないし。



ホント、どうしよう……



「小野くん。
駄目じゃないか。
さっきから授業に集中してないみたいで」



『あっ、すいません』



うわぁ〜
キモいオッサンの数学教師鈴木が近付いて来たよ。
しかも、あたしの身体を舐めるように見てるし……



「これは放課後に居残り勉強して貰わないとねぇ〜」



ぐげっ。
このオッサン、ニヤニヤ笑いながら机の上に手を乗せて来たよ。
あたしの手に触れようとしてるのでは……



あっ!!



『先生、気持ち悪いです』



「な、何だって……」



『吐き気がするんです。
だから保健室に行きます』



「ああっ、そういう意味かね。なら、仕方がない。
保健室に行きなさい。
でも、一人で大丈夫かね。
先生が保健室まで付いて行ってあげよう」



『先生、大丈夫です。
一人で行けますから。
行ってきます』


「そ、そうかね。
では、気を付けて」



キモいんだよ。ジジイ。



でも、キモいジジイのお陰でグッドアイデアを思いついちゃったぁ♪
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