あたし÷俺様王子=禁断
「あら、ヤダ。
レンくん鼻血出してるじゃない。
それじゃレンくん、先生と一緒にベッドに行きましょうねぇ〜」



「うん。景子先生」



なんなの。
このバカエロ先生とエロバカ生徒は。
簡単に男の子の股間を触るなんて女の子としての羞じらいがないし、それで鼻血を出しちゃうレンの単純さ。


昭和チックに言うと
『不潔よ!!』


これは、ベッドでもっとHな事をおっぱじめないように見張っておかないと。


って、違う!!
あたし、そんな目的で保健室に来たんじゃなかった。



『あの〜
景子先生、あたし体調が悪いので早退します』


「あら、そう。
じゃあ、田中先生に伝えておくわ。お大事に〜」



『ちょっと、景子先生。
レンにこれ以上イヤらしい事しないでよね。
レンもレンよ。
これ以上イヤらしい事したら、絶交だからね!!』



「あらヤダ恐いわぁ〜
でも、大丈夫よ。
アタシ、ひなちゃんが思っているようなあばずれ女じゃないモン」



この2010年に、女の子が『あばずれ女』って使わないだろ普通。
せめて、ヤリマンとかビッチだろ。



「ひな、イヤらしい事は絶対にしない事を……」



『じゃ、サヨナラ』



ホント、あの二人最悪。



特にレンは許せない。



でも、今はそんな事に構ってられないの。



運命の再会のために若王子先生を待ち伏せしなきゃ♪
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