あたし÷俺様王子=禁断
神社の境内に迷い込んだあたしを怒鳴りつけてきた人は、今のあたしと同じ中学生ぐらいのカッコいい男の子だった。
5才の女の子にとっては、中学生ぐらいの男の子はとっても大人に見えた。
頼りがいがある反面、
恐い対象でもあった。
『だってだってだって、
うゎあぁぁぁぁん』
「あっ、オマエ、迷子か!?」
『ひっくひっく。
う、うん』
「とにかく早く泣き止めよ。ヒヨコもびっくりしてんじゃねぇか」
『あっ、ごめんね。ひな』
「なんで、ひなって名前にしたんだよ?」
『だって、ちょっとピンクでしょ。
おんなのこだから、わたしとおなじなまえにしたの』
「そいつ、オスだよ。男の子」
『えっ!?』
5才の女の子にとっては、中学生ぐらいの男の子はとっても大人に見えた。
頼りがいがある反面、
恐い対象でもあった。
『だってだってだって、
うゎあぁぁぁぁん』
「あっ、オマエ、迷子か!?」
『ひっくひっく。
う、うん』
「とにかく早く泣き止めよ。ヒヨコもびっくりしてんじゃねぇか」
『あっ、ごめんね。ひな』
「なんで、ひなって名前にしたんだよ?」
『だって、ちょっとピンクでしょ。
おんなのこだから、わたしとおなじなまえにしたの』
「そいつ、オスだよ。男の子」
『えっ!?』