あたし÷俺様王子=禁断
『うん。
生物の担任の先生だった。
それで……』



「ヒヨコ王子にそっくりだったんでしょ」



『えっ!!
ママ、どうして分かってんのっ!?』



「ナニ言ってるのよっ。
ママも10年前にヒヨコ王子と会ってるのよ。
しかも、5才だったひなちゃんと違って21歳の美人若妻だったんだから記憶もはっきりしてるわ。
似ていると気付いて当然だわぁ〜
まっ、今でも美人若妻だけどねっ♪」



そ、そっか。
それもそうだよね。
って事は、やっぱ王子様と若王子先生は同一人物なのかな??


「それじゃ、運命の再会をしたのね。青春ね。
うらやましいわぁ〜」



『それが違うの。
王子様かどうか確かめようと先生を追いかけて行ったら、
「先生と呼ぶんじゃねぇ」
なんて言われて怒られちゃったんだ。
なんか先生は本業が別にあるみたいで先生という職業が大嫌いみたいなの』



「それは、ケータイ小説の世界では致命的な事よ」



『えっ!?』
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