あたし÷俺様王子=禁断
「俺の予想だと金曜日の今日、学校でレンにチョコ渡すタイミング逃しちゃったんだろ。
バレンタインデーの日曜日にチョコを渡してレンと仲直り。
俺、good jobだよな」



いゃいゃ、レンにチョコ渡すの忘れてたし。



てか、全然あたしのキモチわかってないし。



でもでも、ポジティブに考えよう。



お兄ちゃんとレンに囲まれたバレンタインデーパーティー。



イケメン二人に囲まれて、こんなケータイ小説ばりのバレンタインデーを過ごせるあたしは幸せ者だと。



『ありがとう。
お兄ちゃん。
優しいお兄ちゃんが大好きっ♪』



「そうか。
ひなに喜んで貰えて良かったよ。
でもさ、今日の俺はまだまだ終わらないぜ」



ああっ。
悪寒がしてきた……



「ミウちゃんとミウちゃんの彼氏もバレンタインパーティーに誘ったからさ。
ミウちゃんの彼氏は俺のダチだしな。
これは楽しいパーティーになりそうだな」



打ち砕かれた。


あたしのお兄ちゃんとのバレンタインデートのラブラブ妄想が。



最愛のお兄ちゃんによって……
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