あたし÷俺様王子=禁断
「あっ!!
鍋に火を付けたままだったぁ〜
ちょっと、お兄ちゃん、
ひなちゃんをお願いね〜」



『は、はい!?』



ママはあたしを放置して、一階に駆け出して行った。



やっぱ、こんなオチなのね……




「ひな。
大変だったな。
ごめんな。
ダメなお兄ちゃんで。
俺がもっと早く気付いて駆けつけとけば辛い思いをさせなくて済んだのにな」


『うぅん。
お兄ちゃん、助けに来てくれてとっても嬉しかったんだよ。本当にありがとう』



「今度は俺の胸の中にいろよ」


『あっ……』



あたしはお兄ちゃんに抱き締められた。
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