あたし÷俺様王子=禁断
「おはよう。
ひなちゃん、ミウちゃん」



『おはよう。ナミ』



「昨日は本当に大変だったよね」



「昨日は、ウチのカレシよりもセナさんがカッコ良くって良かったんじゃん」


『ナミ。
心配してくれてありがとう。でも、もう全然大丈夫だよ』



「良かったぁ〜
あっ、それで、瀬名さんは……」



「セナさんが、ナミの事を気に入ってくれたかどうかが気になってんじゃん」


あの大事件があって、お兄ちゃんとナミの関係の事なんて、すっかり忘れてましたよ……



まぁ、テキトーに答えておこう。



『イイ子だねって、お兄ちゃん言ってたよ。
また、ウチに遊びにおいでって』



「ホントに!!
良かったぁ♪♪♪
ひなちゃん、ありがとうー♪♪♪」



おしとやかなミウが、こんなにはしゃいでいる姿を初めて見たよ。



王子様が約束通りに現れてくれれば、気持ち良くミウにお兄ちゃんを譲ってあげられるかもだけど……



「てかさ、女子コーの受験、明日じゃん」
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