失われた時を求めて
五時

ぼくは約束の場所に行った

男1人でケーキ屋…

ぼくは今すぐ帰りたい気持ちに急になった

だけど、彼女の顔が頭に浮かんで止めた

小さなドアを引いて中に入った

「いらっしゃいませー」

すぐに若い女の子が近寄って来た

「お一人様ですか?」

彼女は笑顔で聞いてきた

つられて笑顔になるぼく

「いえ、人と待ち合わせを…」

その時、彼女を見つけた

店の一番奥のテーブルの椅子に座っていた

ぼくは店員さんに挨拶もそこそこに彼女のテーブルを挟んで向かい側に座った

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